Homan由佳の英語で仕事力アップ

20年前のベストセラー Who Moved My Cheese?

Homan由佳の英語で仕事力アップ

Who Moved My Cheese? という本を知っていますか?1998年9月にアメリカでベストセラーになったこの本は、一見童話のような装丁なのですが、伝説のビジネス啓発本です。著者はSpencer Johnson (スペンサー・ジョンソン)という医学博士で(2017年逝去)、共著The One Minute Manager『1分間マネージャー』シリーズでもベストセラーを輩出してきました。37カ国語に翻訳されたWho Moved My Cheese?は、世界で累計2600万部以上売れたそうです。https://en.wikipedia.org/wiki/Who_Moved_My_Cheese

日本では2000年「チーズはどこへ消えた?」(扶桑社)が発売され、この訳本も累計400万部以上の売上げで爆発的なヒットを果たしました。実は、この18年前の伝説のビジネス書、一昨年頃から再び話題になっているのです。というのも「二刀流」で有名なエンジェルスの大谷翔平選手がまだ日ハムに所属していた2017年、テレビで愛読書として挙げたのがこの本だそうです。このインタビュー以来、大谷選手の顔がついた帯つきの「チーズ本」は、18年前の売上げを凌ぐことはないにせよ、アマゾンランキングでもまずまずの順位を維持しています。(今日現在690位)

登場人物のSniff, Scurry, Hem, Hawの2匹のネズミと2人の小人の物語。一度読めば十分といった自己啓発本が多いですが、著者スペンサー・ジョンソンの手法は精神医学と行動科学の専門的な研究に基づいているので、わかりやすいけれど深く読み応えあります。立ち止まって人生やキャリアを考える機会を与えてくれるはず。読む人それぞれの立場や状況は違うので解釈も異なります。読み返すと1度目とは違った視点から考え直すこともできます。英文も簡潔で難解ではないですし、内容もとてもシンプルに書かれているので、是非原書で挑戦してみて下さい。ちなみに有名なフレーズはこちら。

Movement in a new direction helps you find new cheese.

余談ですが、この「チーズ本」を日本に紹介した出版プロデューサーの平田静子さんという女性が「結婚も仕事も子育ても全部あきらめない!」というパワフルなのにしなやかでとても素敵な女性なのです。キャリアの葛藤や「チーズ本」に関して、日本での発売秘話など興味深いです。

さらに言うと、なんとワタクシ、この平田さんと今年9月「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマンアワード」という授賞式の会場で偶然お話する機会がありました!ものすごーくオーラのある方でした(写真右)。そして隣には山口百恵の「蒼い時」をプロデュースなさった尊敬する残間里江子さん(写真左)。もちろん初対面です。オーラ光線に挟まれた私はやや興奮気味ですね。

それにしても、会場はシャンパーニュのごとくキラキラと輝いているビジネスウーマンばかりで圧倒されました。今回受賞されたお二人もとてもパワフルな女性でした。このブログを読まれている女性の皆様、このサイトでエネルギーを共有しましょう。

さて「チーズ本」に話を戻します。20年前、ベストセラーということで可愛い表紙に惹かれて買った原書を読んで感動した私は、すぐに当時勤務していた大学の英語の授業でテキストの1冊として使いました。英語の授業では、リーディング、ディスカッション、プレゼンテーションと幅広いアクティビティで活用したのですが、学生達は私の目の届かないところで日本語の本をちらちら参考にしながら読破し、内容について英語で必死に語っていました。当時まだ新米だった英語講師の私は、自分にとっても新鮮な授業展開にワクワクしたものでした。

「チーズ本」は社会人が読者ターゲットですが、大学生でも十分楽しめる内容でした。当時は未成年だった彼らも今頃は会社の中堅で働いていることでしょう。「先生の名前は忘れたけど(!)そういえば学生時代の英語の授業で”チーズ”読んだなぁ」と昔の授業を振り返ってくれる瞬間があれば、まさに教師冥利につきます。私も久しぶりに読み返してみよう!自分にとっての「チーズ」は20年前と確かに変わっているはず。。。

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